バイオエタノールの憂鬱2

先日バイオエタノールの憂鬱という記事を書いて、なんとなく切なくなっていたところに、今度は、先進国がアマゾンの森奪う 先住民族の長老が訴えといったニュース記事が飛び込んできた。
なんとなく自分が想像している危惧がもっとスピード感を伴って現実化しているようだ。
毎年東京都の12倍の面積の森林アマゾンが開拓されていっている、それに伴い原住民はどんどん森(住む場所)を搾取されている、、のでそれを先進国!?の日本に直訴しにやってきたらしい。なんとかしてほしいと。


これまでも良くある話ではあるのだけど、これだけ環境問題が叫ばれていても、なにも変わっていない世界の実情は、上記のタイトルリンクからみたこのニュース記事のヒット先を観察すると、地方紙ばっかり。結局大手メディアは石油産業が取り仕切るバイオエタノールのネガティブ記事を掲載できない事情でもあるようだ。
バイオエタノールが石油枯渇の代替燃料となりえ、とってもエコ!だと宣伝したばかり。だけど実情はとってもエゴ!だったわけで、エコロジーどころか、さらに新しいこの需要によって森林が切り開かれてしまっていく実情を宣伝したくない感じだ。
日本でもとうとう全国の農協も乗り気なようで、小麦だかさとうきびだかわからんが、農家にどんどん作れとでも鼓舞してくるに違いないだろう。しかし、今ある休耕田の再利用に留まってくれればいいのだけど、更なる森林破壊に繋がらんでほしい。しかし、休耕田でも人が食べない作物ということで、無茶な農薬や化学肥料の大量使用で土壌汚染が広がる懸念も容易に想像できる。
「自分たちの作物がガソリンに化けて大儲けできるぞ!」安易に歓喜する農家のおやじの姿が目に浮かぶ。不安定な時代、儲かりそうなときに儲けておかなければ、そういう死活問題も田舎のほうが切実さは現実的だ。自給できる環境にいながら、経済に頼りたい生活を望んでいるのだから。
とにかくアマゾン長老ラオーニ・メトゥティレさんの訴えも、自分たちの住む場所が搾取されているといった問題でなく、「自分たちの住む場所=地球」というところの気付きを即しに日本にもやってきてくれたに違いない。つまりお前ら(日本人)の問題でもあるんだよ、と。
バイオエタノールは自動車燃料となる。その使用は際限なく消費されるものだけに、さとうきび畑の拡大はどこまで進行することになるのだろう。
ただただ切ない話だ。

This entry was posted on 日曜日, 6月 3rd, 2007 at 11:11 AM and is filed under カルチャークリエイティブ, 社会風潮. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

2 Responses to “バイオエタノールの憂鬱2”

  1. なかもり より:

    バイオ燃料の件は本当に同感ですね。
    アマゾンの長老のお話、ありがとうございます。
    他の人にも伝えたいと思います。
    「地球大学」でも講演されるようですね。
    こういう人から直接話しを聞くと、「経済に頼りたい生活」をしたくなくなってくれるのかもしれないですね。
    つながりに気づいてくれる仕掛けを何か作れないかな?

  2. syn より:

    そうですね
    日本人を含め、都市生活を送る者は、そういう地球の本当のネガティブを見えなくされているので、長老はそういうところを教えたいと思ったに違いありません。
    動物の精肉工場をみんなが知らないのと同じで、残酷かつ不条理、搾取、略奪、悲鳴、汚染、破壊の上になりたっている我々の生活をみんなが知らない、または信じられない、そんなたいした問題でもないとコントロールされているところに気付きの本質があると思います。

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