ひとつのゴール

3日前にヒョウタンの棚を竹でつくった。
ベンチのを覆うように180cm四方で高さ170cm程度の小さい棚。
5本4本で格子に結んだ屋根部を4本の支柱で支えている。
全て竹と麻紐だけで組む。
数ヶ月前に東京代々木公園でのアースデイで購入したヒョウタンの苗を植えた。それが大きくなって、今日はもう屋根に到達している。


花が咲き、明らかに棚ができたことによる将来の展望を見出したかのような成長ぶり。
長い間この棚を作らずに放置していたのだが、そういうことならばもう少し早く作ればよかった。いや、計画はしていたのだが、怠慢で作らなかっただけかもしれない。
ひょうたんの花に一匹の蝶が舞い降りる。
邪魔しないように作業を少し中段する。なぜならその蝶が何らかの仕事をしてくれているかもしれないからね。
ふと後ろを振り向くと、何十匹という蝶が夕日に照らされて仕事をし、いや舞っていた。
もう少し花の多い時期だと、蝶も満足だろうけど、今はニンジンとキュウリ、カボチャ、菜花、そしてひまわりくらいしか花は咲いていない。
3日前に撒いた黒あずきの芽が出ているのを見たので今日は帰ろう。

晩御飯は、大豆で作るキーマカレー。友達が教えてくれたらしい。玉ねぎやジャガイモも入れて、ドライカレー風に仕上がったものを玄米ご飯にのせて食べる。少しパサパサしたドライカレー。
いわゆるマクロビオティックというやつでもあるのだろう。

朝はやはり6時くらいがキモチいい。
なるべく早く寝させてもらうようにしているので就寝時間は充分だ。テレビが無いので夜は早い。
朝は散歩がてら水田の水加減を見に行ったり、自然農たんぼの雑草に負けている稲を救出したり、畑に回ってそれぞれの様子を見たりする。
調子が良いとそのままいろんな作業をしだして、汗だくになり10時くらいに一度帰ってくる。やはり腹が減る。
朝ごはんで多いのはパンケーキ。無農薬国産小麦粉を使い、自家製マーマレードが入ったもの。わりと腹持ちもいい、この美味しいパンケーキはときどき、ジャガイモやクルミが入っていたりする。
畑で採ってきた、ミントやレモンバームで作ったハーブティも一緒。
天気がよければ庭のベンチで朝食をとる。

絵に描いたような生活だ。
新宿御苑のマンション生活からパーマカルチャー生活に移行という大名目をかかえてライフスタイルの転換を試みようとしていたのが2年前。
パーマカルチャーというものを学習し、様々な地方巡業で各地の天然ライフスタイルを見せてもらいながら自分のイマジネーションを現実的なものへと高めていた。
去年は一気に加速して、最愛なるパートナーと出会い、「絵に描いたような生活」を目の当たりにできる場所と時間を得る。
お互いにベストなタイミングだった。
「絵に描いたような生活」は必ずしも美しいばかりではない。
修理したとはいえ、まだまだボロ屋の域をでない住居では、虫もでるし、雨漏りもする。面倒な仕事もある。喧嘩もする。そして理解されがたい生活ぶり。
気分がいい分、気分が悪い分もそれなりにある。
まだ旅の途中であるかのようではあるが、ここで改めて将来の計画というかビジョンつくりを再考している。
満足をしているわけではないけれど、今の心地よさはひとつのゴールだったかもしれない。
いろんな人に心配してもらい、不安にさせたり、見守ってもらったりしていたけど、今度はその不安を拭い去るようにしていきたいと思う。

パーマカルチャーとは、自然が本来の機能を取り戻し、人が害獣にならないように住環境と循環をディレクションする。そして半農半Xで自給率を上げるライフスタイルだ。様々なテクニックもありエキサイティングだけど、もっと奥には地球に対して謙虚に人としての役割を達成できる生き方を見つける哲学でもある。
それは自然農法にも当てはまる。無農薬でおいしく安全だけが目的ではない。自分達の住環境にどう植物を生かすのかが大切なこと。そのこと自体が自分達の行き方を決めるわけです。
パーマカルチャリストと名乗るほど、まだ何もやっていないけど、これから10年くらい経てば、いろいろと積み上がっていることと思われ。
ただ、4年前に見たビジョン
2年前に見たビジョン
そして現在と、明らかにラインが直線で結ばれている。
そして2年後のビジョンにも直結することだろう。
simple & smart
ひとつの小さくつつましい、火を中心にしたセルフビルドの家。
そしてひろい食べられる森。
地域で取り組むたびの拠点つくり。
パーマカルチャーコンセプトをベースに今の新しい生活に社会との接点を見出してみたい。
新しい棚を見つけたひょうたんのように、
明日、新しいアロ花を咲かせられるだろうか

This entry was posted on 木曜日, 7月 26th, 2007 at 6:41 PM and is filed under パーマカルチャー. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

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