なまけ者のさとり方

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タデウス ゴラス (著), 山川 紘矢 山川 亜希子 (翻訳)
バイブレーションってご存知ですか? 直訳すると振動となりますが、振動=波、すなわち○○波(電波、振動派、電磁波、音波)といった目に見えないなんらかの信号や意識や状態、エネルギーが伝わったり、発信したりする信号とでも説明いたしましょう。
では、ここで言うバイブレーションの種類や質についていうと・・・


■バイブレーションの質
この本にはそのバイブレーションという言葉が多様され、そのバイブレーションの質に意識的こだわろうと伝えてきているように感じました。悟るということがどのような状態のことなのか、また修行や道徳的生活、禁欲等の厳しい自己鍛錬とはかけ離れ、ごく普通の人(作者)がその体験を通じてメッセージを送っています。
この本にもニューエイジ特有の「神」「愛」「宇宙」といったキーワードが登場します。しかし宗教感はなく、ニューエイジ的コミュニティな雰囲気から一歩出て、実生活での有功な意識の持ちかたを解説しようと試みていられます。つまり、日常生活で何をどのように感じればいいのか、意識を持っていればいいのかといった基本的なことが丁寧に書かれてあります。それはつまるところ「修行」や「宗教」といった非日常的な行為や意識ではなく、あなたの日常生活において実効・意識するといったことであり、現在では失われつつある、「信仰心」への回帰も多少なりとも含まれています。
「信仰」とは、宗教的解釈ではなく、自分や自分のまわり、家族がありのままに幸せになれるということを疑わない、そしてそれらはさまざまな要因によって成り立っていくということを疑わず、受け入れていこうとする意識・感謝の念、そういったものです。
日本人が初詣をするとかお墓参りをするとか、合格祈願や安産祈願、そういった習慣にも回帰するものです。
■オープンマインドの意味
心を開くという基本的な意味を感じることができます。実際に閉ざされた心がどういったものであるのか、ご自身でもわかっているようでわかっていない。
不安や疑いをどのように払拭して、受身になれるのか。その流れに身を任せることへの勇気がオープンマインドに繋がるのだと。ではそういう意識に目覚めるきっかけは何かということに気付くヒントがこの本にもあります。
自分で考え想像し選んだ道と、流れに任せて選んだ道と、どちらが有功なのか。実際はどのように流されるのか。「さからわない」「あるがまま」ということを理屈ではなく体験としてヒントを与えられます。
■良くなるということ
誰でも多少なりとも自己嫌悪があります。それを良くしようとか良くしなければと考えます。でもそれを良くするには、自分ではわかっている良い行いをするだけだったりします。でもそれをするには怠惰心と戦わなければなりません。実際はそれをしなくても誰にも強制されるわけではないので、やっぱりやめてしまいます。そして自己嫌悪だけがいつまでも残ります。
そんなマイナスを見つめることが実は意味がなく、何か大好きなことに没頭することによって得られる高い良質なバイブレーションを自身が発信することにより、つまり、大好きなことをすることによる、キモチのいい意識の状態を作り出すことによって開かれた状態が、社会や自分の身の回り、自分自身にも必要であり、その手法や趣向は関係ないと。
つまり良くするということは、今よりももう少し真剣に好きなことに没頭してみれば?といったニュアンスに導かれます。
で、その意識状態=バイブレーションに少しでも意識を払い自分の状態を顧みます。その先にこの本で言われる「悟り」を発見できますと。
■なまけものが悟る!?
この本の題名は、なまけ者のさとり方ですが、その真意は、苦痛や忍耐に向かう覚悟とは反対に、没頭による恍惚、受け入れる信頼感が悟りへと導くということを伝えており、実際に悟りという言葉が翻訳上使われていますが、「満たされたキモチ」的なことを高いバイブレーションという表現も交えて説明されていると思います。
最終的には、少しこの本で元気をもらうことができるのではないでしょうか。
自己嫌悪に悩まされている人には、光明があるかもしれません。
普通の人が普通に過ごすことが、この本の「なまけもの」です。
■■■ この本のセルフクエスト(自己探求)における視点 ■■■
結局逆らわずに生きるとはどういうことか、
流れに身を任せるとはどういうことか、
すでに流れてきた(流れに身をまかせてきている)過去の経験を探ることが近道であるとおもいます。好きになってやったこと、好きになって学習したこと。また好きとかキライは関係なく、周りの環境がそうであったこと、その両親のもとに生まれてきたこと、そして、今の会社や組織を選んだこと。
そんな流れの道筋をセルフクエストを通して見つけ、それを確信することが、今後の様々な選択時に、思い悩まずに決断できることに繋がると思います。
セルフクエストには、アクセスする毎に過去の記憶をさかのぼるきっかけが用意されています。興味なければ無視してもいい、時々「ハッ!」と思い出してもいい。人それぞれどの記憶のふたを開ければいいのかまちまちです。でも共通していることは、そこにはふたが閉まっていてそれに気付かないでいるということです。新しく学習するのではなく、その記憶のふたを開ける作業がセルフクエストです。

This entry was posted on 水曜日, 1月 19th, 2005 at 9:00 PM and is filed under Mental, ミスティック. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

One Response to “なまけ者のさとり方”

  1. なまけもの/ボランティア/リトルトリー

    立ち止まったら、危機的な状況に向かう社会っておかしいくない? ただ生きているだけで、淡々と流れてもよくない? ただ生きているだけとは、生きるための仕事をしたりす…

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