箱 Getting Out Of The Box

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ジアービンガーインスティチュート (著)
自己欺瞞とは、「じこぎまん」と読みます。(Self deception)
この本は自己欺瞞についてかかれてあります。
日常生活においてコレに気付くと言う事は非常にラッキーです。EQにも通じますしなにより人間関係を良くするでしょう。
それには相手は変えられない、自分が変わるという原則に基づいているからです。


■自己欺瞞
これは一種の哲学用語でもあるようですが、
直接的に言うと「自分を欺くこと」「自分をだますこと」という意味になります。
根本的な対人関係の問題や、ストレスの原因にもなっているといわれるこの自己欺瞞の実態を簡単に言うと、
「自分が他人のために正しいと感じていることに対して、それを行わない、裏切ること」です。
それは怠慢であったり、別の要件が原因であったりと理由はどうであれ、
「正しい行動をとらなかった」「自分を裏切った」と自覚していることです。
これを行うと次に人は、自己を正当化するという行動に入ります。
厄介なのは、この自己正当化が始まると、現実を見る眼がゆがめられ、他人をモノ(他人の意思に気付かない)と見なし精神的な攻撃をはじめます。
そして時間を経て自己欺瞞は他人に伝染すると言われています。
つまり自己正当化のために人は他人のせいにするための証拠探しをはじめる、自己中心的な視点からモノをみることを始めます。
これにさらされたその他人はもちろん自己防衛をする。その際にその他人もそれに抵抗を始めます。
こうなると感情の悪循環スパイラルに陥ります。互いに自分を正当化し、共謀して自己欺瞞に陥というわけです。
自己欺瞞を引き起こす大きな原因は、「積極性の欠如」であり、「参加意識の欠如」とか書かれています。
どれだけ相手や仕事にコミットしているか、コミットできるかの問題。
コミットとは「関心」であり「愛情」ともとれます。
つまり自己欺瞞に陥るポイントは、その相手や状況にどれだけコミットできるか否かの自己判断を事前に行うことが大切で、一旦自己欺瞞に陥ると、先の通り、悪循環スパイラルが待っています。そうなった時は相手と張り合ったり、うまくコミュニケーションしたりすることが事実上困難となっていきます。
では、どのようにそのスパイラルを抜け出すかというと、
視点を自分の外に置いて、見下ろすことをイメージする。
そこでは自分も他の人としてみることができ、他人の意思というものも感じられるようになります。
そしてその意思(他人)を受け入れる(または許す)ことができた時点で自己欺瞞は一旦解決します。
再度まとめると、
自己欺瞞が開始されると、自分の視点(カメラ)は眼球の奥の方、どんどん自分の内へ内へと入っていきます。そのときの視点では、他人は意思の無いモノとして扱われています。
その視点を、自分の外に出し、俯瞰の位置(第三者的頭上)に持っていくことでお互いを人(意思あるモノ)と見なし、自分を許せるように他人も許せる(受け入れる)ことがたやすくなります。イマジネーションできるでしょうか。
これは高度なコーチングによって導き出されるという一種の米国での事例です。
後は、その内なる視点の存在を自己認識して、俯瞰の視点をイメージできるようになると、対人関係が改善され、ストレス抑制、モチベーションアップ等に生かされるということなのですが、、、いかがでしょうか。
■でも目から鱗
と少々、厳しい事がかかれてあるのです。
日頃の自分の行いにも当てはまり、耳が痛いとか。でもこれは誰でも自然と当てはまる心理状態なのです。
それが人として自然な心理状態であるということさえ理解すればいいのです。それが発覚したときに気が付くからです。
気が付けば、この自己欺瞞を意識すればいいのです。
そう対処しようが、しまいが、それに気付くだけでも精神衛生的には非常にプラスです。対処しなかったのであればそれ自体が自己欺瞞になるのでしょうが、感情のもつれはそう簡単には引き下がれないという性格の人もいるでしょう。
ただ、もう少しおとなになってみれば簡単に思えてきます。
対抗しあう相手を子供だと想像すると、自然と諦め許してしまうという心理テクニックもあるといいます。許した後はお互いに本当に平穏な時が待っています。自己欺瞞を解決することが「許し」に通じ「平和」をもたらすと感じます。
■■■ この本のセルフクエスト(自己探求)における視点 ■■■
自己探求を進めて、やりたいこと、つまり理想や希望を列挙し、それを目指そうとする根本のモチベーションが、社会に対抗するようなマイナスパワーであるとうまくいかないようです。
自己欺瞞を持って、自分の正当性に理由をつけて、自分の理想に邁進する姿は誰が見ても協力しようとは思いません。
自分が不条理に思う環境や状況が、実は自己欺瞞の果てで引き起こしているのではないかと考えてみる事は、高度ですが有意義です。
本書を読み進めて、自分の理想や希望がプラスパワーで成り立っていることを確認してください。もしマイナスパワーであったのであれば、その瞬間にそれを悟ればいいだけです。
落ち込む事も反省することも無しに、プラスパワーで理想を思い描いてください。そして訂正があれば、セルフクエストを修正します。
何事もなかったかのように通り過ぎましょう。

This entry was posted on 日曜日, 2月 6th, 2005 at 1:49 PM and is filed under Real, お金・時間. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

3 Responses to “箱 Getting Out Of The Box”

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    箱―Getting Out Of The Box

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