リズム絶対主義

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宮下 富実夫 (著)
この本は森羅万象、人生、物事の全てを「リズム」「波」といった視点から、行動や思考を意識してみるといったことが書かれています。
さてこの著者について少々書いておくと、彼はミュージシャンです。アンビエントやニューエイジミュージックといったジャンルにカテゴライズされてCDもたくさんリリースしています。
信州出身の彼は、当時ピンクフロイドや60年代カルチャーの真っ只中にバンド活動をし、ヨガや禅、インド哲学、ネイティブアメリカンといったスピリチュアルカルチャーにも深い経験を持っています。そして「音楽療法」ミュージカルセラピーといった新分野の確立と共にその音楽活動を広げていきました。
奈良吉野は天川弁才天とも深く関わりを持ち、僕が訪れたときには、ひとけの無い境内の能舞台で彼の音楽が静かに流れていたのを思い出します。


■音楽とは
音楽とはリズムとメロディーで構成される時間的芸術です。
音とは、空気の振動であり、人はその空気の振動を皮膚や鼓膜で感知し、音を認識します。そしてその振動に絶妙な周波と音程、音色のコンビネーションが感じられた瞬間、それを音楽と認識します。
そう絶妙にコンビネーションされていると感じるから、心地よいのです。
■リズムの大切さ
音楽におけるリズムが心地いいのは、キモチと波が調和しているからです。もともとキモチはリズムに影響されそれに従います。
だからリズムがずれると、妙に心地悪くなるわけです。
リズムとは一定の規則を持った振動・波です。
その波の法則は、音楽でなく、人の健康や感情、そして人生までも、それに調和する必要があり、その狂いが病気や落ち込み、スランプ、ストレスとなって、自身をネガティブに方向付けるということです。
■自分のリズムの本質を知る
リズムには世界中で様々な様式があるようです。
自分は日本人であれば、日本人のリズム、欧米人であれば欧米人のリズムというように生まれ持った、一番心地よいリズムがあるようです。
目次から抜粋してみますと、
・日本人固有のリズム
・民族のリズム
・厄年のリズム
・日常のリズム
・躁鬱のリズム
と解説されています。
人間関係といった側面から見ますと、夫婦のリズムや、親子のリズム、話しかたのリズム、教育のリズムと続き、何事もリズム、波、呼吸の大切さをわかりやすく解説されています。
■リズムを乱されないようにする
本書の特徴だと感じたことは、このリズムや呼吸をどのように整えればよいのかということを考える前に、世の中の日常には如何に多くのリズムを乱される根源があるのかということを指摘されています。
それは例えば四季の感じられない野菜売り場であるとか、魅力の無い教育現場であるとか、刺激に満ちたテレビ放送であるとか、睡眠を妨げる労働環境等です。
これは一種の生活習慣病だと言えることかもしれませんが、まず自然のリズムを忘れている、もしくは知らないと言ったことが、我々の一番適切なリズムを認知する能力を乏しくさせられている生活に、病気やストレスの原因がると見ています。
本書を通じて、この世の中には、どのようなリズムが存在しているのかを垣間見ることはとても有意義なことだと思います。

This entry was posted on 土曜日, 5月 7th, 2005 at 5:40 AM and is filed under Mental, ミスティック. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

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