ホンモノの自給自足(富山県八尾)

富山県八尾というと、岐阜との県境まで下りた山深いところです。
そこに自然農をやりながら自給自足していらっしゃる石黒さんを一泊訪問させていただきました。
電気も水道も電話も引いておらず、一家6人で暮らしていらっしゃいます。


7人で訪問したのですが、山で取れた山菜・野菜、そして川魚を振舞っていただきました。自給自足生活ということもあり、我々も食材を少し持ち寄りつつ、ちょっと遠慮ぎみな部分もあったのですが、そんなことはお構いなしでご婦人の文子さんがたくさん料理を作ってくださいました。
家族も多いこともあり、多くの食事を出すということにも慣れてらっしゃいました。
尼崎出身でサラリーマンをやめ2年程放浪し、有機農家へと転職。そこにも違和感を感じ、自然食通信という本に載っていた食材店等の住所リストに移住先の情報がないかを手紙で数十件問い合わせたそうです。
返事が返ってきたのが富山の一件だけ。早速見に行くと、山に家付きでいろいろ条件が良かったのと、選択枝がそこしかなかった。もう少し他を見ようとも思わずにそこを決めたそうです。
7000坪500万円以下で手に入れた家付きの山。
さっそく自然農を実践し5年の歳月をかけて、充分な野菜ができるようになったとか。
赤目自然農塾の川口さんの方法に沿って実践したけれど野菜が思うように育たなかった。それは川口さんの環境と自分の環境が違うということによるものだったので、石黒さんは独自の方法を模索し始めてやっと野菜が育つ畑になったとか。
自然農は特に環境にあった方法を見つけることが大切なようです。
家は古民家(30万円)を買い取り、多少の改造。
そして増築部分は大工を一人雇い、後は家族でやったとか。
しかし一人専門家がいるだけでもやはり仕上がりはプロの仕事でした。といっても石黒家も素人とは言いがたいですが。
子供もみんな家つくり、野菜つくり、サバイバルな知恵はもうすっかり習得済み。とても立派なおとなです。おとなというか、人としてより人間っぽいというか、生命力を感じました。
とにかく多少の資産もあるらしく、生活は豊かなものでした。しかしそれは経済的に豊かという見せかけの豊かさではなく、精神的にも食と住異に関してもホンモノの豊かさを垣間見せていただき、自分たちもとても居心地のいい時間を過ごしました。
夜はランプの明かりの下でご飯。
電気が無い生活で一番大変なのは洗濯。慣れれば問題ないとのことでしたけど、やはり洗濯機の便利さを回りからはやいのやいのといつも言われているそうです。
自分的には電気はやはり引きたいと思いました。
畑はまだ雪の下。
同行した男女一組は子供達がつくったカマクラで一晩寝てました。
寝袋と毛布だけだったけど意外と寒くなかったそうです。もちろん気温は多分氷点下でしょう・・・
近所に100万円で売りに出している民家を一件見学しました。
2階建てのわりと最近の家のつくりです。納屋が併設されており、いろんな道具も一式込みです。大工も畑もこれでできるでしょう。
八尾に興味のある方はご紹介いたします。
■やりたいことを先にやる
とにかく人はまず「安心」を手に入れてから行動しようとする。
しかし「安心」なんて幻想に過ぎず、それを手に入れようが入れまいが同じこと。とにかく「やりたいこと」をやることで後から条件は付いてくる。
「自分を耕さない」
自然農は原則的に畑を耕さない。そして自分も耕さない。
自分を耕さないとは、いろんなことを考えたり、いろんなことを想定したり、いろんな事態を考えたりと頭でいろいろと思い巡らすことを言っているらしい。あまり複雑に考えずに、今何をするかだけを考えて即行動していく。
仕事の目処をつけてから移住するのではなく、まず移住「やいたいこと」をすると、そこに必要な「仕事」が初めて見つかる。後からついてくる。
もちろん勇気のいることだけど、「後からついてくる」を信じれることが大切だ。
それにはその「やりたいこと」を明確にする必要がある。こと細かに明確にしていく。環境や条件や将来を事細かに「やりたいこと」を決める。
そしてそれを公表しつづける。
すると向こうから環境や条件が転がり込んでくる。
例えば、土地を買うのは高いと思う。しかしこれは自分は高いお金を出して買うと決めているからそう思う。いろんな情報に左右されて土地を買うには多額のお金を必要とする。と思っているから、自分でもお金が必要だと決めている。土地をただでもらうと決める人は、土地をただで手に入れられる。
つまり可能性を限定しないということ。自分にはできない範疇のことだと決めてしまわない。自分のできる範疇の中で全てが可能であることを知ればいろんなこと全てができる。常識や情報によって何も自分までもそれに従うことは一歩立ち止まって考え直す必要があるようだ。
自給自足は大変な生活だと思うか?そう決めてしまえば大変だ。しかし楽な生活だと決めれば楽になる。そしてそれが一番幸せだと決めれば幸せになる。そんな幸せがあると大変なことを乗り越えるのは簡単なこと。なぜなら大変だと気付かないから。
こんなことを石黒さんは僕に話してくれました。

This entry was posted on 月曜日, 3月 6th, 2006 at 2:27 PM and is filed under パーマカルチャー, 学習・情報. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

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